Description
海を愛し、海の男たちに愛され続けた銘柄「磐城壽(いわきことぶき)」 鈴木酒造店は元々は福島県双葉郡浪江町請戸(うけど)地区で操業していた蔵元でした。 廻船問屋(海運業)を営む傍ら、相馬藩より濁酒製造を許されたのが始まりとされており、 目の前は海という珍しい立地の酒蔵さんでした。 平穏な日々は3,11、東日本大震災で一変してしまいます。 蔵は津波で土台を残すのみですべて流失。 そして追い打ちをかけたのは福島第一原発事故の影響。 フクイチから直線距離7キロの同町は一時警戒区域に指定され現在も立ち入ることが出来ません。 一時は廃業も考えたそうですが、継続を決意させたのは検査のために 福島県の試験場預けていた自社の酵母。 この酵母が無事だったとの知らせを受け継続を決意します。 何とか早期の酒造りを再開したかった中、たまたま同時期に廃業予定だった 東洋酒造(山形県長井市)の全株式を鈴木酒造店が取得。鈴木酒造店 長井蔵として 酒造りを再開する事が出来ました。 今も本社の籍は福島県双葉郡浪江町にあり、心は福島に寄り添いながら操業しております。 こちらは毎年10月1日から発売になる純米原酒 赤ラベルです。 毎年違ったテーマで醸されるこちらの銘柄、今年は同市で栽培された オリジナルの酒造好適米を用いて醸されました。 やわらかな香り、熟成により生まれた濃密な味わいはバナナや白桃などを 思わせる旨みとほのかな苦渋が全体を引き締めます。 熟成を念頭にしたこちらの銘柄、おすすめの温度は常温、そしてお燗です。
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